つばさだより 2025.02.05

【2025.2月号】つばさだよりNo.363 「めまい」について

2月は寒さが一段と厳しくなり、体調を崩しやすい時期ですが、体調不良による自律神経の乱れや寒さによる血行障害の影響などから、この季節に注意したい症状の1つとして「めまい」があります。

脳に関わるめまい

めまいがいつまでも治らずに続くことがあります。このような場合は脳疾患の可能性も考慮し、脳神経内科や脳神経外科での検査が必要になるため、早めに受診することが重要です。また、めまいの他に激しい頭痛・意識障害・ろれつが回らない、体や知覚のまひを伴う場合には、脳梗塞などの疑いがあり救急搬送が必要です。

耳が原因のめまい

めまいの中で最も多いのは、内耳の末梢循環障害が原因である、メニエール病と良性発作性頭位めまい症等です。初期の耳の不調を見逃さず、早期に治療を始めるために、耳鼻咽喉科・頭頸部外科への受診が回復への近道になります。

● メニエール病…耳の中のリンパ液がたまりすぎて起こる病気。
● 良性発作性頭位めまい症…頭の位置を変えると耳の中の小さな石が動いてめまいが起こる病気。

以下に、めまいの主な原因と、その症状の特徴について記載します。

めまいの副作用がある薬

めまいの原因は様々ですが、薬が原因となっている場合もあります。 めまいを起こしやすい薬としては、降圧剤、抗てんかん薬、抗不安薬、抗うつ薬、抗パーキンソン病薬、睡眠薬などがあります。また、市販の風邪薬などでも副作用で、めまいの症状があります。
薬を飲んでいて、めまいが起きた場合は、原因の1つと考え、医師または薬剤師にご相談ください。

めまい治療薬の種類と作用

めまいの症状において薬は、その原因を治療するためだけではなく、二次的に起こる症状をやわらげるためにも使用されます。

症状に応じて、以下のような薬が使われます。

【参考文献】一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 公式ホームページ